ダイエットではとにかく体重が落ちればOK!と思いがち。
でも、世の中の当たり前が実は間違いだったって事はよくある事。
- 汗をかいて体重を落とす!
- 食事回数を減らして痩せる!
- リバウンドをするのは気合が足りないから!
これらは全て間違った認識です。
なんとなく知ってはいるけど詳しく理解は出来ていないのではないでしょうか?
この記事ではこの3つの問題に対して少しだけ専門的な解釈を加えて解説していきます。
汗をかくと痩せるは正解か?
運動時にかく汗の量はその後、直接体重の減少量に繋がります。
また夏は寒い時期に比べて汗のかき方が全然違いますよね。
それは素直に喜んで良いのでしょうか?
結論を言うと喜べません。
その場の体重は減りますが、体脂肪は全くと言っていいほど減っていないからです。
運動前と運動後では体重が0.5㎏~1㎏減って喜んでいる人もたくさん目にします。
しかしこれは身体の中の水分が体内の熱を逃がすために外に出ているものであり、体脂肪が落ちた訳ではありません。
体脂肪自体は莫大なエネルギーを持っているため1日単位での増減はほぼなしと考えてください。
目安として、体重の2%の水分が失われると脱水症状。3%が失われると体温調節ができなくなる危険な状態です。
例えば、体重60㎏の方が一日の運動で1.2㎏の体重を落としたとすると、既に脱水症状が始まっています。1.8㎏以上の減少で気分が悪くなり、頭痛や吐き気を催します。
水分は一度に大量に飲んでもいきなり身体に吸収されませんから、のどが渇く前に小まめに摂取が基本です。
たくさん汗をかくと爽快感があり、身体のいろんな機能も活発になり調子が良くなるのですが、『身体は水で出来ている』ということを忘れずに!
食事回数が多いと効率的なダイエットが出来る仕組み【一日5食で痩せる!?】
食事の取り方についてちょこっとアドバイスです。
皆さんは1日何食とりますか?大方は3食が多いと思います。何年か前に1日1食説が注目を浴びましたが、減量に効果的な回数で考えてみます。
摂取した食事を体脂肪に変えないためには急激な血糖値の上昇を抑える事が大切です。
血中に過剰に取り込まれた糖は体脂肪に変換されてしまうからです。
食後の血糖値が適正であれば、糖は肝臓や筋肉細胞に取り込まれるため体脂肪はつきません。
よって、もし1日の総摂取カロリーが同じ場合、1回で全て摂るよりも回数を小分けにした方が、身体の中で余っているエネルギーを作りにくくなりますから太りません。
ということは、総摂取カロリーが同じ場合食事回数が増えれば増えるほど太りにくくなるということになります。
例えば・・・
一回の食事で700㎉食べる ⇒ 血糖値は急上昇する ⇒ 太りやすい
二回の食事の合計で700㎉食べる ⇒ 血糖値の上昇は緩やか ⇒ 太りにくい
意外に感じるかもしれませんが、減量を真剣に考えている方の場合、食事回数は多い方がおススメとなります。
現実的には一日4食~5食でしょうか。
食事と言ってもフルーツやプロテインサプリメント等のヘルシーなものですよ。甘いものや油物を摂ってしまうと逆効果ですから安易に受け取らないようにしてくださいね。
また痩せる太るといっても切ったり貼ったりは出来ません。身体はとてもとても複雑なので単純に考えないでくださいね。
ダイエットのリバウンドはなぜ起こるのか?
一念発起!この夏こそ痩せるぞ!! ・・・と1カ月で2㎏痩せるも、その後の1カ月で3㎏太るというのはよくある話。
ダイエット時につきもののリバウンドって何故起こるかご存知でしょうか?
今まで我慢していた食欲が爆発するなどの精神論はさておき、これにはちゃんと理由が存在します。
例えば一日に2,000kcalの食事をとっていた人が1,500kcalに抑えたとすると1カ月で2㎏以上の体重が落ちます。
問題は、この時に落ちた体重は体脂肪なのか筋肉なのかということです。
もし、減量時に筋活動(運動)がなければ、身体が筋肉を必要としないと捉え、優先して燃焼させてしまいます。筋肉が少なくなると日常生活で使うエネルギー量全体が減ってしまうため、どんどん太りやすい体質に変わってしまいます。
しかも筋肉と骨は一緒に増えたり減ったりしますから、リバウンドをするということは太りやすい体質を産んでしまいます。さらに骨を弱くし体力を弱める行為ということになります。
ではどうしたらうまく体脂肪を落としていくことが出来るのでしょうか?
実は結構簡単で、筋肉に刺激(筋力トレーニング)を入れることです。それだけで身体は筋肉の分解を抑え、体脂肪を優先して燃焼しようとしてくれます。
つまり筋トレをしっかりやればエネルギー不足になっても筋肉の分解を最小限に抑えるためリバウンドを起こしにくくなるという訳ですね。
減量時においては筋トレは体質づくりとして欠かせないものと言えるのです。