腸内環境を整えれば体は強くなる
よく『腸内環境を整える事は大切ですよ』と言われますよね。
どうしてかご存知ですか?
女性の方であれば真っ先に便秘解消を思いつくのでしょうが、もちろんそれだけではありません。
よく緊張したり、いやな事があった時にお腹が痛くなったり、旅行に行くと便秘になるといった経験はあるのではないでしょうか。
心身の調子と腸内環境は密接に繋がっています。
外部からの圧力にせよ精神的なものにせよ、全てのストレスは胃腸に響きます。
ということは逆説として『腸内環境を整える』ことは、精神的なプレッシャーまたはウィルスや細菌などの感染症に至るまで、様々なストレスから身を守るということに繋がります。
そして近年の研究では科学的にそれが証明されています。
では、どのように腸内環境を整えたらよいのでしょうか?
月並みですが、バランスの良い食生活と適度な運動習慣を保つということが最も効果的な方法です。
例えば、善玉菌を増やすヨーグルトを食べる、サプリメントを摂る、食物繊維を思い出したかのごとく大量に摂るといった事は短期的には有効です。
しかしもともとの生活習慣が乱れているのであれば、疲れた身体に栄養ドリンクを放り込むようなもので大した効果を生みません。
よく『これさえ摂っていれば腸内環境が改善される!』的なうたい文句の商品がありますが、身体はそんなに簡単ではありません。単発の対策じゃダメなんです。利用するのは大いに結構ですが、頼ってしまうのは危険ですね。
まずは食事と運動による生活習慣を整える事を土台とする。
そのうえで有効な商品を利用する。これが本来の順番です。
人にとって最も大切なものである『健康』は、最も基本的な生活パターンが生み出します。
そこに特効薬のようなものを求めるべきではありません。
確実に腸内環境を整える食材は食物繊維!
腸内環境を良好にする食事のとり方で確実に言えることは『食物繊維をとること』です。
我々の腸内には様々な細菌が住み着いており数百種類、100兆個以上が住み着いていると言われます。
全世界の人口が70億人なのでその1万倍以上の生物が我々一人一人の腸内に住み着いています。
なにしろ排出する便の内水分を除いた固形物の半分近くは腸内細菌の死骸だと言われますから結構な量になりますね。
よって、地球上で人々が荒れると平和が乱れるように、腸内の平和が乱れると身体の調子は悪くなります。
それはなんとなく気が重いといった些細なことから風邪をひきやすいといった日常的な不調を引き起こします。
また癌や心臓病といった重篤な疾病、認知症、肥満しやすいかどうか等、あらゆることに影響すると言われます。
よく善玉菌とか悪玉菌という言われ方がされますが、厳密には悪玉と言われる者でも何らかの役に立っていると言われます。
我々の世界で例えると超嫌われ者であるゴキブリだって目に見えない物のお掃除役を担っています。いなくなれば細菌やウィルスが大繁殖して人類が絶滅する恐れすら出てきます。
現実に何十年か前にどこかの国で農作物を食い荒らすという理由で鳥を殺しまくったら害虫が大量発生してとんでもない飢餓を生んでしまったことがあります。バランスが大切です。
なので腸内の平和を高いレベルで築き上げるという事はイコール健康づくりと完全一致すると言えそうです。
さて、このことに関してはまだまだ不明点も多いですが、今現在おそらく腸内環境を整えるために『確実』と言えることを述べたいと思います。
それは食物繊維をしっかり摂ることです。
食物繊維というと便秘解消程度にしか理解されていないこともありますよね。
でもそれが腸内細菌のエサとなり一般的に善玉菌と言われる者の数が増え、悪影響を与えやすい細菌の働きを抑え込むと言われます。
要するに野菜や果物をしっかりとりましょうという事ですね。
ミクロのレベルでは理解不能なほど様々な事が絡み合っていますが解決方法は意外とシンプルなのかもしれません。
食事で体調は変わりますよ
ボクは男のくせに比較的便秘気味です。
そのため食物繊維を多めに摂るようには心がけていました。その効果として便秘解消はもちろん身体の調子が良くなった事に驚かされたものです。
ちなみに食物繊維は『心がける』というよりは『努力する』というレベルで大量に摂る方がボクの場合は良かったですね。
ただ食物繊維と一口に言っても様々な種類があります。
我々が腸内に飼っている腸内細菌も人それぞれ違いますので実感できるものとそうでないものが有ります。
ボクの場合はワカメ、モズク、昆布等の海藻類、ゴボウ、サツマイモを摂ると明らかに腸内環境が活性化されて調子が良くなるのが分かります。臭くないオナラがいっぱい出るので(笑)。