様々な種類の人間が集まるフィットネスクラブ。まさに人種のるつぼです。
普段の生活では決して交わることのないような人と出会うことも多くあります。自分にとって有益なモノであれば良いのですが、お近づきになりたくない人がいるのも確か…。せめて無用なトラブルには巻き込んでほしくないものです。
また、知らぬうちに自分自身が迷惑野郎になっていることもあります。そのような事態だけは避けたいところです。
この記事ではフィットネスクラブやヨガスタジオに共通する、様々な迷惑行為をあげていきます。客側目線とスタッフ目線で紹介するので参考になると思いますよ!
フィットネスインストラクター、トレーナーとして25年活躍しています。人材の採用・育成にも関わっているので業界の裏側まで熟知しています。
数社・数十店舗のフィットネスクラブを知る経験から現実を伝えます。
ロッカールーム、風呂・サウナ編
フィットネスクラブで最もマナーが崩れやすいのがロッカールームやお風呂です。基本スタッフはいないので注意する人がいないんですね。
誰もいないところだからこそ紳士・淑女にふるまった方がカッコいいですよね!
- ドライヤーで足指の間や股間を乾かす
- いきなり下ネタでスミマセン…。でもコレかなりいます。ガニ股になって温風をかけている姿は見るに堪えません。特に50歳以上の男性では急激に確率が上がります。
クレームが出ることはあまり無いですが、たまに『何とかしてくれ…』と言われることがあります。直接迷惑をかけてるわけじゃないけど見た目が悪いです。白い目で見られていますよ。公の場であるというコトを忘れずに。女性はさすがにいないと思いますが…どうでしょうね?
迷惑度・・・★☆☆☆☆
- 生尻でイスに座る
- 着替え時や風呂後に肛門・・・いや尻をイスにベチャッとつける。
そのイスに座りたい人はいませんよ。クレーム頻度が高い案件です。中年以降の男性に多いです。
迷惑度・・・★★★★☆
- ロッカールームの床を水浸しにする
- プールからの戻りで水着の水分を拭かなかった時に起こる事故です。ジムを使う人にとってかなり迷惑です。クツシタが濡れてしまい気持ちが悪いのです。
注意した時に『は?』みたいな感じで本人は気づいていないコトが多いのが特徴です。通い始めの初心者が起こしがちなミスでもあります。特に女性は気をつけましょう。ヌシのような常連さんから猛烈に怒られることがありますよ。
迷惑度・・・★★★☆☆
- 浴室の脱衣棚をキープしてからプールに行く
- 風呂の脱衣棚は収容人数に合わせて設計しています。プールからそのまま風呂に行きたい気持ちは分かります。しかし風呂に入りたい人が脱衣棚を使えないのは大きな問題です。男女とも常連さんに多いのが特徴です。
誰も浴室にいないのに脱衣棚が満席という笑えない話は珍しいコトではありません。良心的なクラブではプール直行用の脱衣棚を別に用意してくれていることがあります。そのようなクラブに通えている人は運営側に感謝しましょう。
迷惑度・・・★★★☆☆
- 浴室の洗い場をキープしてから湯船につかる
- 非常に迷惑です。人気レッスン後に浴室が込み合う時でも平気でキープする人がいます。めっちゃ嫌われるので心当たりがある人はすぐにやめましょう。女性の常連さんに多いです。
迷惑度・・・★★★★☆
- 浴槽内でお漏らしをする
- 漏らすといっても大の方です。めったにないですが一度あると続くのが特徴です。同じ人による仕業なのでしょう。しかもシャワー室ではなくなぜか湯舟なのです。温まるからでしょうか。湯を抜いて掃除、消毒をしたのちお湯張りをします。ものすごく大変なのです。
その間お客さんは風呂を使えません。事故的なやらかしもあるとは思いますが、『マジか…』ってくらいデカいのを出されていることもあります。当然ものすごく迷惑です。
迷惑度・・・★★★★★
- サウナ利用がやたらと長い(小さいサウナに限る)
- サウナーというのはそーいうものだと言えばそうかもしれません。ただコロナ以降はだいたい人数を制限しています。気づかいのできる人は遠慮して使いません。数時間も延々と利用されては入れない人がたくさん出てくるのです。傾向としてサウナ―はgoing my way率が高いです。しっかり整えたい気持ちは分かりますが周りの混雑具合も意識しておきましょう。
迷惑度・・・★☆☆☆☆
スタジオ編
はい、ザ・トラブルプレイスのスタジオです。
他のセクションとは問題の本質がちょっと違います。些細な問題が大きな争いに発展しやすいのです。そして『またか・・・』的な同じ種類のトラブルに限定されるのも特徴です。
通っている人は分かると思いますが、どこのクラブでも常連グループ(派閥)がいくつかあります。ただし、当の本人たちは気の合う常連さん同士で仲良くやっているだけで派閥を作っている認識などありません。
人が集まれば交流が始まりコミュニティが生まれます。職場や学校と同じですね。自然な事です。何も悪いことはありません。
しかしグループができれば力関係が生まれます。それぞれの利益(ほとんどが場所取り)を確保するために争いが勃発しやすいのです。
またフィットネスクラブは一年で半数以上の会員が入替ります。人の出入りがものすごく激しいです。
つまりクラブのことをよく知る常連グループと入会後数カ月の初心者では持っている情報量が違い過ぎるのです。暗黙の了解的な非公式ルールが勝手に構築されていることがあります。権力と言っても良いでしょう。
結果、初心者は異質な空気を感じます。ただでさえ参加ハードルが高いスタジオのハードルがさらに上がります。間違って常連聖域に踏み込んでしまおうものなら猛烈な嫌がらせを受けることは珍しくありません。
クラブ側は個人の好き嫌いに踏み込むことはできません。トラブルが起こった時に双方の話は聞きます。しかし感情が絡んでいるため解決に至ることなどないのです。明確な証拠がない限りどちらかの主張を採用することはありません。ましてや相手を強制退会に追い込むことはできないと思ってください。痛み分けで終わってしまうでしょう。
結論として、自分が楽しむことに徹するコトです。決して他人に干渉しないコト。仲間を作り交流するのとは別のことです。権力と腐敗は紙一重なのです。
おっと、能書きが長くなり過ぎました。具体的な迷惑行為を上げていきましょう。
- 常連の指定席ができている
- スタジオトラブルの7割は場所取り合戦に起因します。常連グループ同士の争いがあれば、ルールを知らない初心者への嫌がらせなどがあります。お気に入りの場所で大好きなレッスンを堪能したい気持ちが行き過ぎると他者への攻撃となります。
ただし人間の特性上、こうなるのは当たり前です。どちらかと言えばそのような形を放置するクラブの仕組みに問題があります。
最近はWEB予約で入場順と場所を管理するシステムが整いつつあります。非公式なルールができづらくなってきています。
迷惑度・・・★☆☆☆☆
場所取りが加熱したのはプレコリオプログラムの導入によるところが大きいです。下の記事で紹介しています。
>>プレコリオとは?絶大な人気の秘密
- 入場整列時に割り込みをする
- スタジオ入場は、
①並んだ順
②整理券配布
③抽選
のどれかで行います。
②と③の場合は大丈夫ですが、①の場合は割り込んでくる人がいるのです。並んでいる仲間に話しかけそのまま割り込む人がいれば、堂々と割り込んでくる強者もいます。30名以上の長蛇ができるレッスンで起こりやすいです。『それくらいいいじゃない』と思った人は要注意です。かなりの反感を買っています。
迷惑度・・・★★★☆☆
- 臭い
- 本人は一切気づいていないけど周りは全員が気づいているという気の毒な案件です。様々な要因がありますが、多くは洗濯の方法または乾かし方に問題があります。特にコンプレッション系(伸縮素材)のウェアを使っている人は注意です。繊維に臭い元の汚れが入りこみ臭くなりやすいです。
なかなか教えてくれる人はいないので自分で意識しておいた方が良いです。普通に気にしておけば分かるので過剰になり過ぎなくてもよいです。
迷惑度・・・★★★☆☆
- 去ってしまったインストラクターへの思いを嫌がらせに変える
- 人気のあるインストラクターは引く手あまたです。良い条件を出してくれるクラブへ移ることがあります。また生活が変わったりクラブとの契約条件が折り合わず自ら去ってしまうこともあります(インストラクターはフリーランス契約が多い)。
社員スタッフとしてインストラクターをやっている人は転勤により入替ることもあります。
会員にしてみれば知ったコトではないですね。今まで通り楽しませてくれれば良いのです。よって代わりに入った人のレッスンがつまらなければ大きなクレームとなります。
ただし誰に問題がある訳でもないです。新しく担当したインストラクターに対してやたら厳しく当たられても困ります。大体は『レベルが落ちた』という意見ですが主観的なものが多いです。つまり好き嫌いですね。実際スキルチェックをすると何の問題も無いことがほとんどなのです(問題ありの時もある)。
大好きだったインストラクターが去ったことによる悲しみは分かります。しかしガチガチに緊張して新しく着任するインストラクターの気持ちも察してあげて下さい。暖かく迎えてやりましょう。
※インストラクターからのお願いです。迷惑度はありません。
ジム編
迷惑行為のバリエーションが多いのが特徴です。
マシンの占有利用の様な一般的にイメージできるものが多いですが、ここではもう少し踏み込んだ専門的な内容を紹介します。マシンに座ってスマホ利用のようにありがちなものは省きます。
- 筋トレマシンで有酸素運動をする
- 筋トレマシンは筋トレをするためにあります。10〜20回反復でしっかり筋肉を疲労させてあげるのがポイントです。つまり1分あれば十分です。
アブマシン(腹筋)を数百回行ってもお腹の脂肪は1ミリも減りません。レッグプレスを数千回するくらいならランニングの方が有酸素運動としてははるかに効果的です。
ランニングマシンやバイクと違って筋トレマシンの数は限られています。一つの種類に対して1~2台しか置きません。その代わり豊富な種類を揃えているのです。10分近くも居座られると他の人が使えません。ご自身のためにも短時間勝負にしましょう。
迷惑度・・・★★☆☆☆
参考記事です⇓
>>お腹をへこませる唯一の方法
- 筋トレ時にデカい声を出す
- 声を出すことに対して厳しく言うのは良くないです。真剣に追い込もうとすれば自然とうめき声は出ます。声を出すことにより腹圧が高まり力を発揮しやすくなります。
でも自然に声が出るのと意図的に叫ぶのは全然違います。海外トレーニングでは撮影用に大声を出しているものもありますが影響されるべきではないですね。走っている人がビックリしてコケそうになることがあります。ほどほどにしましょう。ウルサイというより『気持ち悪い!』といった感情面で腹を立てる人がとても多いです。
迷惑度・・・★★☆☆☆
- ランニングマシンで足音がうるさい
- 足の裏をバンバン打ち付けるように走ることです。男性で結構います。また音を出している人全員が迷惑になっていることに気付いていません。実はかなり目立っています。
これは運動リテラシーによる問題です。ランニングでは頭の上下を抑え滑らかに走る方が長く走れます。静かに走る方が良いのです。関節への負担が少なく筋肉の損傷も抑えられるでしょう。生涯にわたり健康な身体づくりをしていく場合はこのような配慮はとても大切なのです。
迷惑度・・・★★★★☆
- グループでフリーウェイトを独占する
- バーベルやダンベルを使うフリーウェイトは1人15分前後に利用時間を区切っているジムが多いです。例えばベンチプレスを3~4名で行うと1時間他の人は使えません。クラブのルールに反している訳ではないですが仲間内で独占してしまうと反感を持たれやすいので気をつけましょう。
迷惑度・・・★★★☆☆
- 勘違いスタッフの長話
- スタッフが一部の常連さんとペチャクチャ長話をすることです。多くの会員にとって目障りです。経験は長いくせに勉強不足のスタッフに多いです。会話をすることがよい接客であると勘違いしているんですね。
ジムのスタッフの仕事はトレーニングのコーディネートをして差し上げることです。効果的なマシン利用の説明をして、スタジオ参加を後押しして、水中運動のメリットを伝えるのです。楽しく効果的に目的を達成するためのアドバイザーであるべきです。全ての日常会話はその伏線にあります。
最近は無人ジムの数が増えてきています。チヤホヤしてくれる人に媚びを売るしかできないような低レベルスタッフの居場所はなくなるでしょう。
迷惑度・・・★★★☆☆
参考記事です⇓
>>フィットネスクラブの質は落ちたのか?
プール編
迷惑行為自体は多くないですが接触事故やケンカに繋がりやすい特徴があります。高齢層の利用が多いため、クラブは安全面の配慮に力を入れています。監視員の指示には素直に従いましょう。
- プールサイドでおしゃべり
- プールで最も多い案件です。コースの端で井戸端会議的なおしゃべりを何分もされることがあります。泳いでいる人にとってはターンがしにくいので鬱陶しいです。プールから上がっておしゃべりしましょう。
迷惑度・・・★★☆☆☆
- 泳法時に追い越す
- クラブによりますがほとんどは泳法での追い越しを禁止にしています。危険だし抜かれる方は気分が悪いです。
迷惑度・・・★★★★☆
- 上級者コースで遅い
- 追い越しと逆の案件です。プールでは泳力レベルごとにコース分けをしています。上級者・遠泳用のコースで遅すぎると後ろが詰まってしまいます。状況に応じてコースを移動しましょう。
迷惑度・・・★★☆☆☆
- 水面を叩くように泳ぐ
- クロールの時に腕を振り回すように勢いよく水面を叩く人がいます。ストレスでしょうか・・・。
結構怖いし水しぶきが飛びます。ウォーキングコースの隣だとかなり嫌がられます。案外女性でもいます。
迷惑度・・・★★☆☆☆
- 2列になっておしゃべり歩行
- ウォーキングコースでの定番迷惑行為です。午前中の高齢女性に多いです。
1レーン幅は1.8~2.0mしかありません。すれ違う時に対面の人が避けなければならないのです。何回注意しても繰り返す人が多く迷惑をかけている認識がないのが特徴です。
迷惑度・・・★★★☆☆
【番外編】伝説の迷惑行為3選
今まで紹介してきたのは、大体どこのクラブでも起こりうる迷惑行為です。
しかし中にはかなり特殊な事例も存在します。以下は25年以上の経験があるボクが見たレアなケースです。どれも忘れ難いものばかりです。
- ロッカー内にウ〇コを置いていく
- お漏らしであれば仕方ありません。人間だから失敗することもあるでしょう。
しかしこのケースは明らかに愉快犯です。なにしろご自分のウ〇コをわざわざロッカー内に置いていくのです。ビックリ箱的なモノを期待しているのでしょうか?
当時、犯人を特定するのは非常に困難でした。なにしろロッカールームなので防犯カメラを設置することはできないのです。怪しい時間に頻繁に巡回をするも、犯人はなかなか尻尾をつかませてくれません。
入退館時間を調べることにより怪しい人何人かに絞られましたが結局犯人を特定することができませんでした。5回ほど繰り返されたのち犯行はピタッと収まったのです。きっと犯人は今も高笑いをしている事でしょう。クソッ・・・。
- サウナのスノコ下の排水溝をウ〇コでふさぐ
- 我々は共通した善悪の認識を持っています。それを常識と言いますね。しかし世の中には全く常識の通用しない人、または常識を利用して自らの欲望を満たす人がいます。そんな話。
これはボクが初めてフィットネスクラブでアルバイトをした1990年代の話です。
当時ジムスタッフとして働いていたボクは、一日に何回かロッカールームと浴室のチェックをしていました。
ある日のこと、浴室の入口付近に行くと何やらファンキーな臭いがします。ドアの取っ手を握り中に入ろうとしたところグニュッとした感触・・・。手を見ると茶色い泥の様なものが付いています。次の瞬間強烈な悪臭が漂いました。『やられた!』すぐに気づいたのですが時すでに遅し。ドアは綺麗に掃除・殺菌しましたが手の臭いだけはどれだけ洗っても落ちませんでした。
しかもこの事件は一日では終わりませんでした。むしろ日に日にエスカレートしていきます。
その後、数日間にわたりロッカールームの床や壁にウ〇コをなすりつけられたのです。こうなると毎日が恐怖です。
なんとかしなければクラブが存亡の危機になります。既に大勢の客には気づかれています。いつも同じ時間帯に起こるため、その前後は誰もいなくなります。ボクの仕事のほとんどは清掃です。
ボクはいったい何の仕事をしているのだろうと思ったものです。
そしてとうとう最大の事件がサウナで起こります。
これまでもサウナ板は何回か被害に合っており高温の中清掃作業を行ってきました。
ある日のこと、恐る恐るサウナに入ると今までにない悪臭が漂っていました。恐れていたことが起こったのでした。
そのまま気絶しそうになりましたがそんなところで倒れたくはありません。鼻と口を覆い室内を調べますがウ〇コはどこにも見当たりません。この臭いなら必ず大物があるはずなのです。
仕方なく応援を呼び2名で探すも見つかりません。しかしよく見てみると床スノコが少しずれています。『ひょっとして!』2人がかりでスノコをはがしました。
が、やはり見当たりません。しかし臭いはむしろきつくなっています。100度近い高温の中、体力的にも限界を感じ始めたところ排水溝のフタが浮いているのに気づきます。
まさかと思い外したところ・・・
あった!
排水溝の入口をセメントならぬ大量のウ〇コで綺麗にふさいでいます。それまでの乱暴な手口から一変、鮮やかなミステリーです。
それにしてもこれは一体何なのでしょうか?事実は小説より奇なりと言いますがこんな話小説になるはずがありません。ひたすら人間の闇を見せられた気分です。
ところで、さすがに最初から犯人は分かっていました。乱暴者で周りから恐れられていた100㎏を超える巨漢です。強制退会の準備ができるまで嫌がらせを受け続けていたのです。最後の最後に一級品の一発をもらったのです。
あれから現在まで何回もウ〇コの洗礼は受けてきましたが若き日の体験を上回るものは未だありません。というかあの日の経験があったからこそ現在の不動の耐性を手に入れることができたのだと思います。
・・・なんのこっちゃ。
- タックルを仕掛けておいて『何ぶつかっとんじゃー』と胸ぐらをつかむ
- ひねくれているだけなのか病気なのか分かりませんが、コントのネタみたいな事を大真面目にやる人の話です。
年齢が近くいつも同じスタジオレッスンに入っていた男性のAさんとBさん。二人とも常連組で他にも数名と仲良くグループを形成していました。
しかしAさんは感情の起伏が激しく少々付き合いにくい人でした。Bさんをはじめグループのみんなは次第に距離を置くようになります。
嫌われ者というのは往々にして嫉妬深く傷つきやすい側面を持っているもの。Aさんも例外ではなく無下にされたことを根に持つようになります。
というかちょっと相手が悪かった。Aさんはギンギンに敵意をむき出し始めたのです。
ある日のことロッカールームでBさんは嫌われ者Aさんと鉢合せます。
『まずい・・・』できるだけ利用時間をずらしているはずでしたが間が悪かったようです。おまけに周りには誰もいません。奥の洗面所ではおじいさんが目を閉じて扇風機を浴びています。
BさんがチラッとAさんをうかがうとハイエナの様な三白眼でこちらを見つめています。身の危険を感じたBさんはそそくさと半ケツのままジムの入口に向かいます。
するとAさんは猛然とダッシュで向かってきます!身を低くしてつかみかかろうとしています。何故か目を細くして口をとがらせています。
『わああ!』Bさんはかろうじてかわします。しかしバランスを崩してしまい床に倒れてしまいました。次の瞬間Aさんに胸をグイと掴まれてしまいました。
『何ぶつかっとんじゃー!』Aさんが叫びます。
『へ?』一瞬意味が分かりませんでした。タックルを仕掛けてからの暴言?
しかし体格に勝るBさんはAさんの手を振り払いスタジオ前でレッスン開始を待っていたボクのところまで逃げてきたのでした。
その後ほどなく二人ともクラブをやめてしまいました。この日の出来事が心のしこりとなっていないことを願います。
あとがき
それにしても様々な迷惑があるものです。
最初は軽い気持ちで書き始めたのですが結構リアルなものになってしまいました。
しかも汚れネタが多く大好きなフィットネスクラブを汚してしまっていないかちょっぴり心配です…。
もちろんクラブは清潔だし善良な会員がほとんどを占めています。運営側は日々マナーの改善に手を尽くしてくれます。
ここにかいたコトは他人を批判するためのものではありません。あらかじめどのようなトラブルがあるのかを知っておくことにより自らが迷惑者となるのを防ぐために参考にしてもらえれば幸いです。
明日は我が身。